結婚するってなんだろうって、 いつも結婚式の写真を撮りながら考えています。 はっきりした答えが見つかっているわけではありませんが 別々の場所で生まれた二人が、 別々の道を歩んで偶然出会い、 苦しい時があるかも知れないけど、 辛いことがたくさん待ち受けているかも知れないけれど、 二人で立ち向かいながら 長い時間を共にする約束をする。 そんな時が結婚式なのかな、と、 ぼんやり考えています。 結婚式では、華やかな衣装を着て、 きらめくようなアクセサリーを身にまとい、 夢のような場所で写真を撮ることが多いようです。 私はそういったものが嫌いなわけではありません。 でも、正直な気持ちを言えば、私が撮りたいのは ドレスでもアクセサリーでも建物や場所でもありません。 私はあなたを撮りたい。 人が持つ、根源的な優しさや切なさを撮りたい。 そう思っています。 今まで何を見て何を感じてきたか。 どんなことを大切にしてきたのか。 これからどんなことを大切にしていくのか。 眼に見えるものだけでなく、見えないものも。 そういったものをすくいとるように撮りたいと思っています。 宝物のような瞬間や表情は、人が人を思う時。 そんな時にこそ、潜んでいるような気がします。 なんでもないけれど。 いま、ではないけれど。 いつか宝物になっていくような写真を撮りたいと思っています。